ケニア、種を蒔く

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旅をしたゴミ

ゴミは旅をする。
現代社会に生きる私たち人々は様々の物を日々買っている。
物を買うと必然的に出てくるのはゴミというものであり、
包装紙、ビニール、食べ残し、もしくは使い古した物そのものであったり。
そうやって出てきたゴミはゴミ箱へ、
またはその辺に打ち捨てられ、
なかにはそのまま放置されていたりするものもあるが、
大半は廃品回収業者に回収される。
集められたゴミはトラックに乗って持ち運ばれ、
近い距離、長い距離、様々なゴミは様々な経路を辿っていくが、
どんなゴミでも行き着く所は最終処分場となる。

ナイロビ市の郊外のダンドラ(Dandora)に最終処分場があり、
そこはナイロビ市内からのゴミが収集されてきているのだが、
そう、旅をしてきた全てのゴミはここに集まる。
10月の中旬、
環境教育系の青年海外協力隊員が主催するスタディ・ツアーが開催されたのだが、
今回の目的はこのダンドラのゴミ処分場見学。
以前見たBBCの写真特集でこの処分場に興味が沸き、
ぜひ行ってみたいと思いすぐに参加のメールを送った。

ダンドラはナイロビ市の東部にあり、
中心から約30分ぐらいか。
どこにあるのだろうと思っていると、
住宅街の中にいきなりゴミ山が聳え立っているのが見えてくる。
周りは住宅に囲まれているが一歩入るとゴミの山が堆積しており、
また壁一つ隔てて小学校も隣接している。
境界線のあっちとこっちとでは全く違った光景が広がっているのだが、
ここの施設担当者から聞いた話によると、
1日当り700tから1000tの量が運ばれてきて、
昼夜問わず職員が対応している。
1986年に完成してだいたい四半世紀経っているが、
面積が25haもある広大な敷地はもう埋め尽くされて限界を超えているとのこと。
トラックから運ばれてきたゴミはブルドーザーなどで単にならされるだけらしい。

周囲はゴミの異様な匂いが立ち込め、
かなりの数のハゲコウが頭上を飛んでいたり、また生ゴミを漁っていたりするが、
そんな中で、
ウエィスト・ピッカーまたはスカベンジャーという人々がここで生計を立てている。
ここで捨てられたゴミを漁りリサイクル品として使えるものを拾って、
お金を稼いでいる人たちのことをいう。
集められているゴミは分別なんでされていないので、
こうやってダンドラの処分場で手作業で彼らが仕分けしている。
なかにはここから出たこともない人がいるらしく、
文字通りダンドラが自分の世界となっている。
大半の日本人にとってはなかなか想像するのが難しいヘビーな現実である。
高台に立ち、辺りを見回してみると、
食事をしている人やチャイを飲んでいる人もいれば、
ビリヤード台なんかも置かれていたりして、
ここが生活圏であることが簡単に見てとれる。

ゴミ山で有名なのはフィリピンのスモーキー・マウンテンなどが挙げられるが、
ここダンドラも、
ある調査機関によると世界で最も汚染された地域の一つに数えられる。
実際建設当初、元々ここは廃棄処理施設としての位置付けをしていなかった為、
汚染水の管理が十分ではなく、
近くを流れているナイロビ川等に汚染された水が流れ込んでいる。
また自然発火、野焼きなどの日々煙が出ており、
この辺に住んでいる健康被害も相当なものである。
この辺での就労者や近状に住んでいる人々は、
肺を悪くする人が多いそうだ。
自分も2時間ぐらいいただけで気分が悪くなってしまった。

このダンドラのゴミ処分場、
とっくにオーバー・キャパシティなのでナイロビ市がJICAの協力により
新しい処分場を立てる計画があるのだが、
様々な問題があって現在暗礁に乗り上げているらしい。
その一つにはこのウエィスト・ピッカーたちの生活も関わっていて、
処理施設が移転すると彼らの仕事が無くなる訳で、
彼らは当然反対するわけだ。
また移転してからといってもここにある数十年も積み重ねられたゴミの大山は、
現状ではただ放置するしか手がないそうである。
たまに堆積したゴミが崩壊し、人が巻き込まれて死者も出ているとのこと。
問題があるのはみんなが分かっているのだが誰も手がつけられない状態、
というまさに見本なような所だ。

もし可能であれば、人は一度はこういう光景を自分の目で見たほうがいいかもしれない。
どんなに言葉を紡いでも、実際に見てみないことには分からない景色が世の中にはあるのだから。



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by tanewomaku | 2012-10-20 21:02 | ケニア

ジャカランダの花が咲く頃

9月の終わり頃からジャカランダの花が咲き出し、
10月には満開に。
先週末ナイロビに訪れた時も、
ドミトリーの庭に植えてあるジャカランダも乱れ咲き。
この花を見ると春なのねー、と思うようになるのだが、
自分の住むケニア西部には咲いていないので、
心の中ではナイロビの風物詩みたいな感じ。



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by tanewomaku | 2012-10-18 01:01 | ケニア

ナイロビ日和

4月末、久々にナイロビに上がった。
生活費をドル口座からケニア・シリング口座に移し変えるということが主な目的。
たいした事ではないのだが、たいした用事になってしまう。
実はこの口座を作っているCBA(Commercial Bank of Africa)という支店が
最寄のカカメガやキスムには展開していなくて、
振替の為にナイロビやナクルまでわざわざ上がって行かなくてはならない。
というわけで、せっかくなら本丸まで行くかと思った次第でナイロビまで来たわけ。

久々の首都、ではアーバン・ライフを楽しもうと思い、
ナイロビの西にある"WESTGATE"というショッピングモールへ金曜の午後、足を伸ばしてみたが、
噂はかねがね聞いていたのだけれど、
ちょっと呆然とするぐらいにこのショッピング・モール、
完全にケニア・スタンダードから逸脱していた。
もはや先進国のそれと変わらないぐらいの洒脱さを誇る。
ナイキ・ショップ、"woolworths"、高級日本食レストラン等があり、
店内の空間を眺めていると、自分はお台場に来ているのかと錯覚できるほど。
極めつけは、"Art Cafe"というオープンテラス完備の高級カフェ。
もうここ、空間がケニアのソレではない。
日本のカフェと比較してもトップクラスに洗練された店内であった。

結局この日は夜までいてしまい、充分都会生活を堪能した。
横浜に育ち東京で働いていた身にとっては、
普段は田舎住まいだけどこういう贅沢もたまには必要だわ。


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by tanewomaku | 2011-05-14 07:02 | ケニア

都会の隣の国立公園

先週の土曜日、ナイロビ国立公園に行ってきた。
ナイロビ市内にあるのに、さすが国立公園、大平原が広がる。
シマウマやキリンを見るだけで興奮するなんていつ以来だろう?
都会の隣にサバンナ。
自然とのバランスがいいね。


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by tanewomaku | 2011-02-12 05:45 | ケニア

スラムで話を聞く

スラムでのスタディー・ツアー。
ここでのメインイベントは、住民の人に対するインタビュー。
どういったインタビューかというと、
子供を病院に行かせられない家庭というのはスラムではやはり多く、
そういった家庭に対して、チャイルドドクターは支援を行っている。
その支援するある家庭に対してヒアリングする時に同行させて頂いた。

対象の家庭は、西部から出稼ぎにきていた父親1人、子供4人で住んでいる家族。
上の子供2人は既にチャイルドドクターの支援を受けているが、
今回は残り2人分に対する支援のインタビュー。
この父親の話を聞いていて思ったことは、
ああこういう話は日本で新聞で本で読んだな、ということであるが、
頭で想像するのと目の前に実際そういう人がいるというのは、全然違う。
実際に会って話して見るということ。
やはり伝わってくる量と質が圧倒的だった。
日本ではどこか他人事だったのが、グッと身に迫ってきたな。
体感する、これって大事なことなんですよ。

そしてもう一つの感想、自分と相手との距離感が難しさ。
もっと突っ込んで質問をしたかったのだが、
相手に失礼になるのではないだろうかと思い、当たり障りのない質問しかできなかった。
こういう場合どうしたらいいのだろう、とちょっと考えてしまった。
今の自分の答えは、聞かない方がいいのかなー、と漠然に思ってはいるが。
なんだかね、根っこのところは人間って考える事は同じだと思うのですよ。
自分だったら聞かれたくないな、と思う質問は相手にはしないというスタンスなので。

たった1日のスタディー・ツアーであったが、得るものは大きかった。
極東の島国から来た世間知らずには、なかなかの刺激的なプログラムである。

下の写真は、ミトゥンバのコミュニティ・スクールを見学させてもらった時の写真。
みんな元気がよく10分で疲れた。
でもこんなに元気のいい子供は、日本で見たことないな。


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by tanewomaku | 2011-01-30 16:33 | ケニア

スラムに行ってくる

先日、ナイロビ市内にあるミトゥンバというスラムに行ってきた。
今泊まっている語学研修所兼ホステル(この話はまた今度)の近所に、
世界最大のスラムと言われるキベラ地区があるが、
そこではなく、ちょっと離れた国内線用空港の近く。
頭上ではよく飛行機が飛び回っている。
小さいスラムといっても簡単に迷子になることはできたかな。
2回ぐらいツアー集団とはぐれてしまい泣きそうになった。
そんなここ、ミトゥンバ・スラムで、
チャイルド・ドクターというNGO団体の方が主催されるスタディーツアーに参加したのだ。

ナイロビに来てからずっと晴天続きだったのだが、手痛いことにこの日は雨。
次の日からまた晴天のナイロビなので、運が悪いほうの当り日。
ずっと降ったり止んだりだったので、道はぬかるみだらけで、
靴とジーンズが泥だらけになってしまったが、
現地の人は長靴を履いていた人が多く、そうだよね、それが生活の知恵。


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ここで案内されたNGOの方がなかなかの魅力的な人で、
しなやかなに物を考える人、そういう印象を与える方だった。
プラスもマイナスも色々な経験をしていて、話をとても興味深く聞かせてもらう。
なにか自分もできないかな、と乗り気にさせられました。

帰る間際、ようやく晴れてきて、
空と地面のコントラストが印象的だった。

後日、スワヒリ語の先生に聞いたら、
20年間で200万人から400万人と倍にナイロビの人口が増えたのだそう。
その為に住宅の供給が追いつかなく、社会問題になっているのとか。
ケニアも住宅問題は深刻、でももっと優先的な問題があるということなのかな?


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by tanewomaku | 2011-01-30 16:22 | ケニア