ケニア、種を蒔く

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ビール×2=へべれけ

キシーでの技術展示会の最中。
ホテルに併設されているバーで同僚と酒を飲むことになったのだが、
これが約ジョッキ2杯分のビールで平衡感覚を失うほど酔っ払ってしまった。
今までの人生でも、酔って吐くことはあったが、それはもっと飲んでのことだ。
ふらついて気を失いそうになったのは生まれて初めて。
「寝不足」+「疲れ」+「高地」+「ビール2本」=「泥酔」
という方程式ではあったけれど、いささかショックな結果である。


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by tanewomaku | 2011-03-26 19:03 | 日常

アフリカンな技術展示会

先週、キシーへ出張に行ってきた。
なんでも、ウェスタン州・ニャンザ州合同技術専門学校展示会というのがあり、
キシーの専門学校のキャンパスで開かれたからである。

開催期間は3月15日から3月18日。
同僚のキジートから展示会があるから来てくれと言われたのが3月14日。
もっと前もって知らせろよ…
ケニアの青年海外協力隊員には3ヶ月ルールというものがあり、
その間は私用での旅行等の移動が禁止されている。
今回の出張の件も、いきなりの出張だしもしかしたら駄目かなー、と思っていたが、
事務所からは意外と速やかにOKのサインが出たのでほっとする。

当日は学校のバスで移動したのだが、
これがギュウギュウ詰で移動するので、
暑いし、お尻は痛くなるしでかなり体力が消耗される。
新幹線や飛行機を使うような日本での遠距離出張とは明らかに別物の快適さなので、
けっこうしんどい。
夕方の5時ごろ現地に到着したが、その日はもうヘトヘトだった。

次の日、朝も早くから用意していくからと前日聞かされていたけれど、
時間に関しては、守らないのか守れないのかわからないが、
8時ホテル出発予定が実際には10時出発になり、
学校に着いて、もう展示会が始まっているのではないかという期待は全くしていなかったが、
案の定というか予想以下というか、まだ半分も準備できていなかった。
なんせ電気もまだ施設中でコンピュータに電源が入らないので何もできない。
ワイワイガヤガヤとみんなで準備してようやくの開始は13時過ぎ。

学校での予定、行事の進み方だが全くスケジュールどおりに進まない。
大抵いつ始まるのか分からなく(1時間以上は始まらない)、
始まったら始まったでいつ終わるのかが分からない(永遠に終わらないかもと思う時がある)。
最後の日なんて、現地を出る時間は予定だったら13時だったのに実際学校を出たのが18時半だった。
特段、トラブルも何も無いのに5時間半も押している。
そして家にたどり着いたのが22時半だ。
自分を含めてみんな疲労の顔を隠しきれなかった。
ケニア人もこれにはどんな風に思っているのだろうか?
正直、つめようと思えば準備も含めて1日で終わらせられる内容だと思うのだが、
そこを4日もかける必要があるのかと、ストイックに効率を求める日本人にとっては疑問を感じる。
仲の良い生徒に聞いてみると、
「これがアフリカン・タイムなんだよ」
と、半ば諦め気味にニヒルな笑顔を返されてしまった。
悟ったような態度の彼には、なんだか思わず同情してしまう。
このような物事の進め方に対し、中には不満を抱いているケニア人もいるんだね。


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普段、学校ではあまり頑張っている姿をみせないキジートであるが、
今回はえらく頑張っていた。
いや、この言い方には少し語弊があるので、
お客さんの前ではさすがに張り切って色々と説明をしていた、ということだ。
やろうと思えばできるじゃないの!
どうしたんだろう、なにか前日にいいことでもあったのか?
技術的には色々と知っていて頼りになるテクニシャン・スタッフなのだが、
(IPアドレスには0から999まであると説明していたのでネットワークに関しては除くとしよう)
いかんせんその場のノリで物事を決めるようなところがあって、
その適当さに自分は振り回されていた。
少々なんだかなー、と思っていたのだが、
この展示会のやる気をみてなんだかけっこう見直した。
彼の頑張りもあってか、おかげで我が学校のブースもなかなかの盛況であった。

また色々な展示会場も見て回ったが、
農業あり服飾あり料理ありと普段なかなか見れないものが多く、個人的には面白かった。
「発明」が今回のテーマでもあり幾つかの展示には工夫の跡が見受けられ、
こういったイベントが学生の刺激になってくれるといい。

あと、同時開催でロボット・コンテストというイベントあったのだが、
これに関しては何とも言えない。
このイベントには、他の学校に配属されている同期隊員も付き添いで来ていたのだが、
彼は物憂げな表情でその大会を眺めていた、ということだけを言っておくことにする。

他の学校の展示、またその方たちとの交流は楽しく、
それ以上に自分の学校の人たちと仲良くなれたのは良かったが、
移動とスケジュールに関してはもっとなんとかならんかなー、
というのが今回の出張の感想。


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by tanewomaku | 2011-03-26 19:00 | ケニア

暗闇では料理を作れない

停電中に皆さんは料理を作ったりするのだろうか?
自分は調味料のさじ加減、焦げ目の具合等の見分けがつきにくいのでやらないのだが。
以前、料理中に停電になってしまい、
迷った挙句に強行したら、えらい不味い代物になってしまった。
苦い思い出である。

本日も、夕方の5時半頃から停電中。
停電から回復したら食事を作ろうと思っていたら、
まったくその気配の無い、金曜、夜8時前。
腹、減った・・・


今日の一曲:The killers 「When You Were Young」
オーストラリアでワーホリしていた時、
よくゴールド・コーストのCD屋、ラジオからかかっていた曲。
当時は聞き飽きたと思っていたけど、
あらためて聞くと意外に新鮮。


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by tanewomaku | 2011-03-26 02:10 | 日常

メルティング・ポットの中で

先日、学校の近所で殺人事件が起こった。
土曜の夜、寝静まった頃、
強盗が家宅に侵入した際に喉を切られて死んだということだ。
翌朝、警察が来て実況見分を行っていた。

今住んでいる場所は学校の敷地内という事もあり、日中はそれほど怖くもないのだが、
これが暗くなると一変し、
どこからとも襲われるかもしれないという思いが付きまとい恐怖を感じる。
地元住民からも、皆が夜は危険だから出歩くな、とよく言われる。
この前、警察署に行って地元の警備担当の話を聞いたのだけれど、
この辺は平和だから何もないと言っていたが、
実際、犯罪はどこにでも起こることなのだ。
そして犯罪者も必死である。
この辺の土地は以前、コミュニティ内で犯罪を犯した者に対して公開リンチを行う風習があったのだが、
その残滓が今でも残っているらしく、
たまにそんなことが行われることがあるそうだ。
なので彼らも捕まったら最後、自分が逆に殺される可能性があるので、
犯罪が凶悪化することが多分にある。

エリウッドからその殺人事件の話を聞いたのだが、
ケニアは42の部族からなる多民族国家。
彼曰く、どうやら同じ民族同士だとあまり襲わない。
犯罪者が事を働くとしたら、違う部族の土地で襲撃をする。
犯罪と民族問題がこの辺で結び付くとは、なんとも嫌な感じなのだが、
これが多民族、メルティング・ポットが見せる負の部分なのだ。
でも、同じ多民族国家であるはずの隣国タンザニアでは、
それほど重大犯罪は起こらないらしい。
何故か?
これは国のできる過程で生じたらしく、
ケニアは国の成立から一貫して民主主義を採った為に、
民族主義が台頭してしまったらしいのだが、
タンザニアは当初アフリカ社会主義を標榜していた為、
民族より国を優先する施策を行ったから。
共同体の意識が民族と国とでは決定的に違う。
残念ながらケニアでは、同じ国民でも違う部族であれば敵にもなるわけで、
それが最悪の形に発展したのが、2007年の大統領選にまつわる暴動である。
その辺の話は、ポール・コリアーの著作「民主主義がアフリカ経済を殺す」が詳しいので、
ご興味がある方は一読してもらいたい。
現在のケニアは、表面上は穏やかな社会を形成しているが、そのマグマは今も地中深くで煮えたぎっている。
日常の世間話でも、民族、政治の類になると、ふと隠れているものがちらりと垣間見え、
こちらがちょっと落ち着かない気分にさせられたりするのだ。

民族の融和が大事だと言うのは簡単だけど、
そこに至るまでには、はたしてどのぐらいの年月が必要になるのだろうか。
世界にはそれを検証する例はいくらでも存在する。
そこから私達は真に何を学ぶべきか。
エリウッドの話を聞きながら、そんなことを考えていた。


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by tanewomaku | 2011-03-25 05:18 | ケニア

スコール

雨季。
夕方から激しいスコール。
文庫本を読みながら静かに過ごす。


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by tanewomaku | 2011-03-22 22:07 | 日常

パスタ強化月間

外国で一人暮らしをしていると自炊が多くなる。
理由は金もかかることながら、
近くにレストラン、定食屋があまり存在しないから。
日本で一人暮らしをしていた時は、
帰宅がだいたい夜遅く、よく終電近くにもなった為、
そこから自炊する元気なんか当然のごとくほとんど無いから、
だいたい武蔵境のステップ商店街にある松屋や大戸屋辺りにお世話になっていた。

海外暮らしということで、また自炊生活が始まった。
今までそれほど豊富なレパートリーも無く、
まさに基本は男の料理。
肉を焼いたり、生野菜のサラダなど手がかからない程度のものだったのだが、
これから2年間もいることになるので、
それではいささか寂しい。
というわけで、色々と献立のレパートリーを増やしていき、
帰国時には男子厨房に入ることを目指して日々精進する生活を送ることにした。

まず今月は初級編ということで、パスタを重点的に攻めることにしたのだが、
いかんせん根がめんどくさがり屋なので、どうもペペロンチーノばかり作っている。
簡単な割には好物なので今のところは飽きる気配は無いけど。
以前も、トマトパスタばかり1ヶ月ばかり作っていたことがある。
食に関しては同じものをずっと食べていても平気な性質なのだ。
なのでペペロンチーノに関してはここ最近作り続けている結果、
なかなかいい線までいくようになったと、我ながら思う。
人に出しても平気なレベルまでにはなったかな。
普通のオリーブ・オイルとエキストラ・バージン・オリーブ・オイルとを使い分けるようになってから、
格段に美味しくなった。

今月のパスタ強化月間、ペペロンチーノを極めるという目標は成し遂げられそう。


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by tanewomaku | 2011-03-22 22:05 | 日常

雨水を溜める

先月にシガラガラへ引っ越してきてから、既に1ヶ月以上経っているが、
まともに水が使えたためしはわずかに1日。
残りの日は、日々水の心配をしながら生活を送っている。
先週までは、朝と夜、30分ばかりキッチンの水が使えていたのだが、
とうとうそれもほとんど出なくなってしまった。
全く蛇口から出ないのならなんとなくわかるのだが、
これが2、3リットルちょろっと出て止まるというのが非常に解せない。
水道の配管工をひたすら呼んでいるのにも関わらず、全く来る気配もなく、
(ここの地で有り余るほどの仕事があるとも思えないのだが)
自分の出張も重ねってか、今までほとんど修理には手付かずの状態。


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そんなわけで、かなり水には難儀しているのであるが、
幸いにもどうやら2、3日前から雨季に入った模様で、
外はけっこうな本降りになっている。
そこで苦肉の策として雨水を溜めることにした。
飲み水に使うのは気が引けるにしても、
トイレの水を流したり洗濯には使えるだろう。
日本で生活をしていると空気のような存在である水は、
当たり前すぎてなかなかその大切さは分からないのだが、
ここケニアでは、それが大変貴重なものだと痛切に感じる。
こんな状態になるとはここに来るまで考えてもいなかったが、
サバイバル的な生活に順応しないと生活ができないのでしょうがない。
想像以上に色々な意味で勉強している。
さすがに水不足は望んではいなかったけどね。


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by tanewomaku | 2011-03-19 21:40 | ケニア

ブル・ファイティング

先週の日曜日、学校の敷地内で闘牛祭りが行われた。
朝、いきなりエリウッドがやって来て、
「これから闘牛やるから来い」
と連れ出される。
グラウンドに行ってみると、ここシガラガラでは初めて見る人の多さ。
老若男女、ありとあらゆる人がいる。
いや、外人は自分だけだったか。
でもこんなにこの村に人がいたっけ?


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ブル・ファイティングのほうは、
柵もネットも何もないところで牛と牛とを闘わせていて、
その周りに人が池垣のように集まっている。
面白かったのだが、でも正直怖い。
いきなりこちらに向かってきたらただでは済みそうもない。
けっこうな迫力である。
優勝の牛には、みんなでその栄誉を称え、
賞金が与えられたそう。

エリウッドも興奮してカメラ貸せと言って奪い取り、
ひたすら興奮のブル・ファイティングを撮影していたが、
おかげで自分ではシャッターを1枚も切れず。
自分にこのイベントを見せたかったというよりも、
カメラを弄りたかっただけな気がしなくもない。
まあ、いいけど。

東北の震災が気にかかって、心から楽しむ余裕はなかったが、
ちょっとした気分転換にはなったかな。


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by tanewomaku | 2011-03-19 21:37 | 日常

日本人であるということ

海外で暮らしていると、自分が日本人だということを強く意識する瞬間がある。
異邦人という立場上、自分がその社会からは異質な存在であることを嫌というほど味わう。
でもそこには逆に、日本で暮らしているとそれがあまりにも自然で、
さらりと受け流してしまうような日本人の民族性に対し、非常に敏感になってくる。
ケニアに来てから2ヶ月過ぎた昨日も、強烈にそれを意識させられた。
宮城沖での大地震、大津波のニュースを知った時から、インターネットに噛り付きになった。
刻々と入るニュースに胸がふたがれる思いを持ちながら。

自分は日本国政府関係のボランティアという立場でケニアにいるのだが、
今、一番助けを必要とされるのは日本人ではないかと。
なにか自分がちぐはぐな事をやっているようで、大変申し訳なく、また何もできない自分に苛立つ。
ツイッターを使って、色々と大事だと思われる情報を共有したりしたけれど、
これも、ただの自国民へのエクスキューズなのかと自己嫌悪気味になったりもした。

今日もセンチメントな気分だったが、
ケニアの方から温かいお言葉をかけてもらって、
少し癒された気がする。

お亡くなりになった方に深い哀悼の意を捧げ、
一人でも多くの方が助けだされることを祈ってやまない。
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by tanewomaku | 2011-03-13 01:09 | 日本

いきなり大学見学ツアー

朝学校に行ったら、クラスに誰もいない。
そして鍵がかかっている。
「あーあ、今日もかー」
と思っていたら、同僚のアンディが現れ、
「これからエルドレッドに行くから」
と拉致される。
そんな話は聞いてないから!
どうして、いつもそんなに話が突然なんだ。
おかげでカメラ持って行くの忘れたよ。
ケニアのタイム・スケジューリングは謎に包まれている。

よく分からないままバスに乗せされ3時間。
着いたところは、モイ大学という所。
どうやら今から大学見学ツアーというか、ここの講師陣の話を聞くということみたいだ。

まず彼らの話を聞いているうちに新事実が発覚。
どうやらうちの校長がここのディレクターに頼んで、
ICT(Information & Communication Technology)学科同士で協業するらしい。
へー、面白そうね。
これから何が始まるのかが楽しみ。

そして彼らのプレゼンテーション、学科紹介等の学校のアピールかと思っていたらほとんど授業みたいな内容。
内容はというと、なんでやねん、という突っ込みどころが満載であった。

その1、UbuntuとLinuxを別物のOSとして語る。
    →ubuntuはLinuxディストリビュートの一つだから
その2、CAT6のUTPケーブルは1GB(ギガバイト)/sとさらりと説明。
    →1GB/sだったらHD動画を100ページぐらい同時に見れる。1Gb(ギガビット)/sの間違い
その3、OSのハング、CPUの縮退(100%で張り付き)、シャットダウン不可等はH/Wが原因と言い切る。
    →一概にそうは言えない。ドライバとかアプリとか当然ソフトの問題もある

その他、それは違うでしょ、ということが多数。
ケニアのIT事情、お先真っ暗、と暗澹たる気持ちになるも、
相手は教育業界のお偉いさんなので、
素晴らしいプレゼンでしたね、と当然のように立てておいた。
汚れな大人は長いものには巻かれておく。
なるほど、コンピュータ技術の青年海外協力隊員も、まだまだ色々とお役に立てることがありそうで。
これからの2年間、どこまでやれるかが楽しみになってきた。

それにしてもこのプレゼンというか会議。
3時間近くぶっ通してやった。
集中力持つのか、と言えば当然持たない。
途中からみんな聞いてなかったり寝てたり途中退出したりと、完全に飽きていた。
50分やったら10分休憩などすればいいのにと思うのだけれど、
それは何故?


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by tanewomaku | 2011-03-10 05:01 | ケニア