ケニア、種を蒔く

国境の北、石の城壁

ケニア西部、タンザニア国境近くの町ミゴリ近郊に、
ケニア国内では知名度があるちょっとした遺跡があり、
週末を利用して遊びに行ってきた。

ティムリカ・オヒンガ(Thimlich Ohinga)と名付けられたその場所は、
ルオ語で恐るべき密林を意味する。
そうは言っても、現在は密林の面影がなく周りは田畑に囲まれてしまっている。
今から約500年前にとあるルオ族の王様が住んでいたお城跡で、
石造りの城壁がなかなかのものなのである。
まあしかし、今ではこの城壁しか残っていない。
この城壁の中に当時はルオ族の集落があったらしかったが、
その住居は土と藁葺きでできていたらしく、
そんなものは対応年数もそうあるわけではないから現代まで残るのはほぼ無理であろう。
なので、堅牢な石積みの城壁しか残っていない。
この城壁内に、ぽつんぽつんとは当時を思い知るものが残っており、
たとえば鉄の研石なんかが残っている。
言われてみないと分からないような代物には違いないが、
なかなか興味深い。

ここには、ケニアの国立博物館職員も常駐していて、
彼に案内をしてもらったのだが、
分からない事は分からない、とダイレクトに言ってくれるのが
なんともケニアらしく面白かった。
秘密の場所や道具、また分からないことがあっても、
分からないままにしておくということがケニアの流儀なのかも。
なんでもかんでも解き明かしてしまうより、
分からないことがあるほうが、
歴史をあれこれ想像できてロマンティックなのかもしれないね。

アフリカは他の大陸に比べ有史になってからの遺跡があまりないのだが、
そんなレアな代物を見に来るのもおつなものかもしれない。
有名なケニア国内の史跡では、フォート・ジーザスやゲデ遺跡みたいなものがあるが、
海洋文化を受けてかコーストサイトに集中している。
ケニア西部、それもルオ族というのがけっこうツウには惹かれる要素である。
ツウといっても、"ケニアツウ"、"ルオツウ"、どっちをとってもマニアックには違いない。
比較的容易にこの遺跡にアクセスできる方は、
1度ぐらいは見といても損はないと思う。

ティムリカ・オヒンガの詳しい説明はこちら



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by tanewomaku | 2012-03-10 05:56 | trip