ケニア、種を蒔く

そこに山があったから

そこに山があったから…
先週、4泊5日でケニア山に登ってきた。
そこはUNESCO公式認定の世界遺産。
(公式認定でない世界遺産なんてあるかどうか知らないけど)
世界遺産ということだから登っとけ!
自分が企画したパーティーは5人編成だったけど、
同時期にも登る協力隊員もいて、
結果10人程の大所帯になった。
というわけで今回は日記風に書いてみる。

コースはメジャーなナニュキ-チョゴリア・ルート。
1日目まずはナニュキから程近いシリモンゲートまで移動するが、
なぜか普通のマタツだった。
途中お客さんを乗せたりするのでちょっと面食らう。
ここのシリモンゲート時点で2650mの標高だ。
ここから初日は標高3300mの第一の山小屋に向かう。
ひたすら登りでで初日からけっこうしんどかったけど、
森から高山植物にうつってゆく景色が印象的だった。



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2日目、ここから目指すレナナ峰の麓にある、
シンプトンズ・キャンプへ。
標高4200m、14kmの道のりである。
さすがに標高が高いせいもあってかすぐに息が切れる。
途中で見れる奇妙な高山植物群が非常に面白かった。
まるでスーパーマリオの世界みたい。



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3日目、午前中高度順応ということでこの日は軽めの登山。
ガイド曰く、ピクニックだと言っていたけど、
こんなにしんどいピクニックはない。
標高4200mから4500m級の峰まで行ってきた。
約半日の道のり。
午後は山小屋でウダウダしていた。
ところで標高4200mはさすがに寒い。
服を4枚ぐらい来ていたのだが全然寒かった。
夏でも山をなめるな、ということ。



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4日目、レナナ峰へアタック。
朝の2時起きで3時に出発。
ケニア山最高点は5199mバチアン峰であるが、
そこは本格登山の装備がないと行けないので、
普通登山で最高峰のレナナ峰(4985m)へアタック。
最初はゆるやかな上り坂もだんだんと急斜面になってゆき、
買ったばかりのトレッキングシューズでもかなり滑る。
そのうち残雪地帯に入っていき立ったままでは全然進まない事態に。
四つんばいになり、這い蹲りながら登っていた。
高所恐怖症ではない自分でも、夜だったからいいものも、
これが日中だったら怖くて登れなかったかもしれない。
約6時半頃に山頂に到着。
きれいな朝日を見ることができた。
さっ、これで後は降りるだけと思っていたけど、
それがかなり甘い見積もりに。
ここからある意味今回のケニア山登頂の本番を迎える。
まず山頂からの下りであるが、
崖のような岩場をひたすら下る。
これがけっこう滑って怖い。
また石が転がり落ちるので、
下にいる人たちに当たらないようにするのが一苦労する。
そして2、3時間かえてこの岩場を降り終えた後、
今度はいつ終わるかわからない野原をひたすら歩く。
ある所など尾根の端から端まで歩かされた。
はっきり言って、アホなんじゃないかと思うほどの長さである。
普通は半分ほどの距離に山小屋があってしかるべきの距離。
案の定、途中から足の平が痛くなり、まめが幾つか潰れた。
矢折れ刀尽き、もはやこれまでと思ったところ、ようやく泊まる山小屋が見えてきた。
着いたのが夕方6時半である。
結局朝の3時に出て夕方の6時半まで歩いているという、
たぶん人生で一番長い時間を歩いたかもしれない。
ケニアに来て当然ながら一番しんどい苦行のような道程であった。
約27km、標高差2000mを1日横断したわけだ。
ホットシャワーがあると聞いてウキウキしていたところ、
逆に熱すぎてあまり浴びれなかったのが、
なかなか憎い仕様なロッジであったけど。



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最後の日、パーティー揃ってみんなもう歩けないという結論になり、
キャンプサイトから車で帰ったわけだが、
車を呼んでいなかったら、
また粗い道の未舗装の道を7、8km歩かされていた。

ケニア山に登った結論、
良かったけどもう2度と登らない、ということかな。
景色は本当に素晴らしいけど、
トレッキングが趣味な程度の人たちにはかなりしんどいコース。
登頂しなくて散歩だけならもう一回ぐらい来てもいいけど。
登山後のコースセッティング等に難があるので、
この山を登りたい人は、ちょっと体力つけてから来ることをお勧め。
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by tanewomaku | 2011-12-28 20:43 | ケニア