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ケニア、種を蒔く

スラムで話を聞く

スラムでのスタディー・ツアー。
ここでのメインイベントは、住民の人に対するインタビュー。
どういったインタビューかというと、
子供を病院に行かせられない家庭というのはスラムではやはり多く、
そういった家庭に対して、チャイルドドクターは支援を行っている。
その支援するある家庭に対してヒアリングする時に同行させて頂いた。

対象の家庭は、西部から出稼ぎにきていた父親1人、子供4人で住んでいる家族。
上の子供2人は既にチャイルドドクターの支援を受けているが、
今回は残り2人分に対する支援のインタビュー。
この父親の話を聞いていて思ったことは、
ああこういう話は日本で新聞で本で読んだな、ということであるが、
頭で想像するのと目の前に実際そういう人がいるというのは、全然違う。
実際に会って話して見るということ。
やはり伝わってくる量と質が圧倒的だった。
日本ではどこか他人事だったのが、グッと身に迫ってきたな。
体感する、これって大事なことなんですよ。

そしてもう一つの感想、自分と相手との距離感が難しさ。
もっと突っ込んで質問をしたかったのだが、
相手に失礼になるのではないだろうかと思い、当たり障りのない質問しかできなかった。
こういう場合どうしたらいいのだろう、とちょっと考えてしまった。
今の自分の答えは、聞かない方がいいのかなー、と漠然に思ってはいるが。
なんだかね、根っこのところは人間って考える事は同じだと思うのですよ。
自分だったら聞かれたくないな、と思う質問は相手にはしないというスタンスなので。

たった1日のスタディー・ツアーであったが、得るものは大きかった。
極東の島国から来た世間知らずには、なかなかの刺激的なプログラムである。

下の写真は、ミトゥンバのコミュニティ・スクールを見学させてもらった時の写真。
みんな元気がよく10分で疲れた。
でもこんなに元気のいい子供は、日本で見たことないな。


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by tanewomaku | 2011-01-30 16:33 | ケニア