ケニア、種を蒔く

そもそもの理由

そもそも何故、青年海外協力隊に応募したのか。
正直に告白すると、あまり大したことではなかった。
昔から青年海外協力隊という名前は知ってはいたのだけど、それほど興味を惹かれていた訳でもなく、
奉仕精神に溢れた心優しき者が途上国の貧しき人達の為にボランティア活動をして、
その国の発展を担うお手伝いをするんだな、というぐらいの漠然とそんな思いしか抱いていなかった。
当然、自分が応募するなんてこれぽっちも想像していなかった。

そんな風に考えていた青年海外協力隊に、コペルニクス的大転換で応募したきっかけは、
ただの偶然の食事からである。
去年の9月、オーストラリアにいた時に仲が良かった友人がたまたま東京に来るということになり、
渋谷の外れにある馬刺しのお店で一緒にご飯を食べたのだが、その時、
「私、青年海外協力隊でインドに行くの」
といきなり切り出され、かなり面食らいながらも色々と話を聞いたことによる。
友人は日本語教師の派遣隊員に応募して見事合格し、インドに行くことになったというのだ。
そして話している最中ずっと、その友人はものすごく楽しそうに話すのである。
普段、自分を含めて苦虫を噛むような表情の人達の中で暮らしていた身には、
なんだかえらく羨ましく感じた。
そして思った。そんな彼女がすごく輝いて素敵であると。
その時、個人的に仕事がうまくいっていなく、転職を考えていた時期と丁度重なった事もあり、
青年海外協力隊というものに心を鷲掴みにされてしまった。
次の日には、もう既にホームページを色々と調べていたのである。

そうして今、選抜を通り抜け自分も派遣されることが決まったのだけれど、
去年の今頃は全くこんな選択肢はなかったわけで、
タイミングというか、こういう偶然の出会いで人生が決まっていくのか。
今後の人生に確実に何らかの影響を与えてくれたあの時の時間が、
今から考えるとなんだか不思議に思う。
この決断が吉と出るか凶と出るかは、死ぬ直前になるまで分からないことだろうけど、
今はこの選択肢を与えてくれた友人に大変感謝をしている。


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by tanewomaku | 2010-04-06 21:16 | 出発前